雑貨屋さん 〜リーダー昇格&孤独&猛省〜

ということで私は大好きな店長が作った店を守りたくて

マネージャーにリーダーになりたいですと告げたのに

別の店舗へ異動&リーダーへ昇格した。

 

リーダーというのは

店長になる前の準備期間のようなもので

店長とリーダーがいる店舗もあれば

店長不在で肩書きはリーダーだけど

仕事内容は店長と何も変わらない。

 

新しい店舗になっただけなのに

私は異動先で新人に戻ったかのように

いきなり自信が無くなった。

 

何故かと言うと。。

 

異動先の前任店長はスタッフととても仲がよく

とても好かれていた。

ひとつの家族のような状況の店舗の店長ほど

荷が重いものはなかった。

 

S店長が退職したあとに異動してきたリーダーも

きっと同じ気持ちだったんだろうなと思う。

 

異動先のスタッフはみんな優しかった。

みんなに好かれていた店長は

少し取っ付きにくく、怒ってるのかな?と

思ってしまうほど愛想がなかった。

 

そこにはワケがある。

 

その店舗には怖い店長が存在していた。

 

その怖い店長は笑うと、とても可愛いのに

無愛想で声は大きいのだが怒っているような

感じに受け取られてしまう。

その人の圧が店長をそのような人に育ててしまったのだ。

 

私が異動してリーダーに昇格したため、

前任の店長はそれぞれ別の店舗へ異動となる。

 

だから私は怖い店長と一緒に働くことは無かった。

 

 

怖い店長の話はまた今度するとして

異動先でのリーダーっぷりは

それはそれは酷いものだった。

 

締切は守れない

売り場に手が付かない

何もかも追いつかない

テンパる癖が悪化

自暴自棄に陥り

もういやだー!と

また泣く日々が続く。

 

そして、、気づく。

 

この状況はあの時のリーダーと一緒だ。

 

こんな状況の中、私はなんてことを言っていたんだろう。

なんてことしてしまったのだろう。と猛省した。

 

そしてマネージャーに電話で相談した時に

 

《私はリーダーになると言いましたが

何もできませんでした。》

 

マネージャーは

【でしょ?リーダーってとても大変なのよ】

 

と言った。

 

マネージャーはこれを分からせるために

リーダーと同じ状況にするべく

私を異動させて気づかせてくれたのだと思った。

 

いや、正しくは気づかせてくれたのだと今なら思える。

 

その時の私はまだ【前の店舗だったら出来たかもしれない】と

思っていたから(笑)

 

若さって凄いよね。(笑)

 

当時の私は22歳でした。

 

もう辞めたいと思うようになっていく。

 

心が折れそうになると

そのタイミングで毎回

S店長がお店に遊びに来る。

 

S店長はもう10年ほど働いていたので

ほかの店長たちとも親交があり

退職後もちょくちょく顔を出してくれた。

 

私が辞めようと心に思った時に必ず来店してくれていた。

特に連絡はしていないのにだ。

なぜかタイミングよく来てくれる。

 

その時に沢山話しを聞いてくれて

励ましてくれたので

思い留まった。

 

私はこの店長みたいな店長になりたいんだ!

とまた思いが再燃したのだ。